ServiceNowのClassic UIで使用される「アプリケーションナビゲーター」について解説します。アプリケーションナビゲーターはServiceNowの開発において頻繁に使用される重要なナビゲーターです。細かいカスタマイズも可能ですが、使い方は一癖あるためよく覚えて便利に活用したいです。
概要
アプリケーションナビゲーターは、以前のUIであるU16では左側に配置されていたもので、現在のNext Experienceではすべて[All]メニュー内に表示されるようになっています。多くの開発者はアプリケーションナビゲーターをピン止めして、常に使用できるようにして開発を行います。
アプリケーションナビゲーターは文字通りアプリケーションを表示させることが主な機能です。
上のキャプチャのように、「>」マークと共に表示されているものをアプリケーションといいます。アプリケーションをクリックすると「∨」マークになりその下にモジュールが表示されます。アプリケーションナビゲーターの最上部にはフィルターナビゲーターが配置されます。
アプリケーション
一般的な「アプリケーション」とはコンピュータ上のプログラムのことを指し、スマートフォンの「アプリ」のように特定の機能を持ったソフトウェアです。ServiceNowにおいても同じようにアプリケーションを実装することができます。アプリケーションはServiceNowがデフォルトで用意しているものや、プラグインやアプリケーションストアで入手するものに加え、開発者が自分で作成することもできます。
モジュール
モジュールは子、つまりアプリケーションナビゲーター内のアプリケーションの第 2 階層のナビゲーションオプションです。多くの場合、モジュールはプラットフォーム内の他のページやレコードにリンクされています。
https://docs.servicenow.com/ja-JP/bundle/tokyo-governance-risk-compliance/page/administer/navigation-and-ui/task/t_CreateAModule.html
モジュールはアプリケーションナビゲーターのアプリケーションの次の階層にあるものを指します。アプリケーションはServiceNowにとっても特に重要なコンセプトとなりますが、モジュールは単にアプリケーションの機能にアクセスするためのものです。
フィルターナビゲーター
フィルターナビゲーターではアプリケーションやモジュールを文字列で検索できます。特に管理者の場合はアプリケーションナビゲーターにアプリケーションやモジュールが多く把握しきれないためよく使うことになります。
また、次の表の「検索方法」のようにして検索すると、特殊なコンテンツフレームに「表示」列に記載しているものが開かれます。
検索方法 | 表示 |
---|---|
<table name>.list | テーブルのリストビューを同じタブで開く |
<table name>.LIST | テーブルのリストビューを新しいタブで開く |
<table name>.form | テーブルのフォームビューを同じタブで開く |
<table name>.do | テーブルのフォームビューを同じタブで開く(.formと同じ) |
<table name>.FORM | テーブルのフォームビューを新しいウィンドウまたはタブで開きます。 |
<table name>.config | テーブルの構成ビューを同じタブで開く |
<table name>.CONFIG | テーブルの構成ビューを新しいタブで開く |
例えば、「sys_user.list」と入力すると、ユーザーテーブルのリストが表示されます。
モジュールなどに表示していないテーブルにアクセスする際に便利な手法なので、開発する際はよく使うことになります。