テクノロジ系 > 大分類2 コンピュータシステム > 中分類4 システム構成要素 > 2.システムの評価指標
(1)システムの性能特性と評価
① システムの性能指標
② キャパシティプランニング
システムの能力を大きくする方法として、スケールアウトとスケールアップがあります。
- スケールアウト
物理サーバの台数を増やす
- スケールアップ
CPUやメモリの性能を良くする
逆に、システムの能力が過剰な場合に縮小をさせることもあります。これをスケールインとスケールダウンといいます。
- スケールイン
物理サーバの台数を減らす
- スケールダウン
CPUやメモリの性能を落とす
過去問 令和5年秋期 問13、令和1年秋期 問13
システムの性能を向上させるための方法として,スケールアウトが適しているシステムはどれか。
ア.一連の大きな処理を一括して実行しなければならないので,並列処理が困難な処理が中心のシステム
イ.各種開発支援ツールを利用するために,ツールの連携手順をコードに定義すること
ウ.データを追加するトランザクションが多いので,データの整合性を取るためのオーバーヘッドを小さくしなければならないシステム
エ.同一のマスターデータベースがシステム内に複数配置されているので,マスターを更新する際にはデータベース間で整合性を保持しなければならないシステム
解答:イ
過去問 令和5年春期 問13(高度試験午前Ⅰ問5)
スケールインの説明として,適切なものはどれか。
ア.想定されるCPU使用率に対して,サーバの能力が過剰なとき,CPUの能力を減らすこと
イ.想定されるシステムの処理量に対して,サーバの台数が過剰なとき,サーバの台数を減らすこと
ウ.想定されるシステムの処理量に対して,サーバの台数が不足するとき,サーバの台数を増やすこと
エ.想定されるメモリ使用率に対して,サーバの能力が不足するとき,メモリの容量を増やすこと
解答:イ
ややこしいのですが次のように覚えます(あくまでイメージです)
スケールアウト:1台のサーバの中にあったサーバを外に出して(アウト)複数にする
スケールイン:外にあった複数のサーバを中に入れて(イン)1台にする
スケールアップ:1台の小さいサーバをそのまま大きく(アップ)する。
スケールダウン:1台の大きいサーバをそのまま小さく(ダウン)する。