システムの評価指標

テクノロジ系

テクノロジ系 > 大分類2 コンピュータシステム > 中分類4 システム構成要素 > 2.システムの評価指標

(1)システムの性能特性と評価

① システムの性能指標

① システムの性能指標
システムの性能を評価する際の評価項目の種類や特徴,その指標を理解する。
用語例 レスポンスタイム(応答時間),スループット,ベンチマーク,システムモニタ,TPC,SPEC(Standard Performance Evaluation Corporation),SPECint,SPECfp,モニタリング,ギブソンミックス

② キャパシティプランニング

② キャパシティプランニング
キャパシティプランニングの目的,考え方,システムに求められる処理の種類,量,処理時間などを検討し,性能要件からサーバやストレージなどの性能諸元を見積り,システムの性能を継続的に把握,評価するという手順を理解する。
用語例 負荷,サイジング,スケールアウト,スケールアップ,容量・能力管理,システムパラメータ,プロビジョニング

システムの能力を大きくする方法として、スケールアウトスケールアップがあります。

  • スケールアウト
    物理サーバの台数を増やす
  • スケールアップ
    CPUやメモリの性能を良くする

逆に、システムの能力が過剰な場合に縮小をさせることもあります。これをスケールインとスケールダウンといいます。

  • スケールイン
    物理サーバの台数を減らす
  • スケールダウン
    CPUやメモリの性能を落とす

ややこしいのですが次のように覚えます(あくまでイメージです)

スケールアウト:1台のサーバの中にあったサーバを外に出して(アウト)複数にする
スケールイン:外にあった複数のサーバを中に入れて(イン)1台にする

スケールアップ:1台の小さいサーバをそのまま大きく(アップ)する。
スケールダウン:1台の大きいサーバをそのまま小さく(ダウン)する。

過去問 令和5年秋期 問13、令和1年秋期 問13

システムの性能を向上させるための方法として,スケールアウトが適しているシステムはどれか。

ア.一連の大きな処理を一括して実行しなければならないので,並列処理が困難な処理が中心のシステム
イ.各種開発支援ツールを利用するために,ツールの連携手順をコードに定義すること
ウ.データを追加するトランザクションが多いので,データの整合性を取るためのオーバーヘッドを小さくしなければならないシステム
エ.同一のマスターデータベースがシステム内に複数配置されているので,マスターを更新する際にはデータベース間で整合性を保持しなければならないシステム

解答:イ

過去問 令和5年春期 問13(高度試験午前Ⅰ問5)

スケールインの説明として,適切なものはどれか。

ア.想定されるCPU使用率に対して,サーバの能力が過剰なとき,CPUの能力を減らすこと
イ.想定されるシステムの処理量に対して,サーバの台数が過剰なとき,サーバの台数を減らすこと
ウ.想定されるシステムの処理量に対して,サーバの台数が不足するとき,サーバの台数を増やすこと
エ.想定されるメモリ使用率に対して,サーバの能力が不足するとき,メモリの容量を増やすこと

解答:イ

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